Lens Kyoshitsu Top
素人レンズ教室−その7 
収差(5) 非点収差の補足(前ボケと後ろボケ)



前回の非点収差の仕組みに関しまして、「前ボケと後ろボケでは放射状と円周状のボケ(流れ)が入れ替わるのか?」という質問をいただきました。
ご返答としては「前ボケと後ろボケがレンズの同じ場所に同じ角度で入らないと、一概にはそうならないのでは。」 とさせていただきましたが、実際よくあります「ぐるぐるボケ」は画面円周一面で観測されることも多いので、その場合は前ボケは放射状になっていることが考えられます。

といことで、それに近い作例がないかと探しましたところ、このような写真がありました。
ノッティングヒルでKino-Plasmat 40mmf1.5で撮影したものです。

ピントは1.5mほど先の花に合わせていますので、画面上方が後ろボケ、画面下方が前ボケとなっています。確かにこの写真では 「上方が円周状」で、「下方が放射状」になっているようです。 必ずしもすべてこうなのかどうかは定かではありませんが、ひとつの実例と申し上げてよいのかと思います。


さてご理解、ご納得いただけましたでしょうか? ではコメントお待ちしております。